「自分の作品に個性がなくてツラい」
「練習しても練習しても下手なままで自信がない」
「創りたいものがない」
そんなモヤモヤやお悩みをすっきりさせて元気になれる本をご紹介します。
- オリジナリティが欲しい
- 自信を持って作品を作りたい
- わくわくするアイデアを打ち出したい
「デジタル時代の創造力」をテーマに、Pixar、Google、SXSW、TEDx、エコノミストなどで講演を行なっているオースティン・クレオンによるクリエイティブな生き方の10のヒント集!
以下は本の目次ページ
- アーティストのように盗め!
- 自分探しは後回し
- 自分の読みたい本を書こう
- 手を使おう
- 本業以外も大切に
- いい仕事をして、みんなと共有
- 場所にこだわらない
- 他人には親切に(世界は小さな町だ)
- 平凡に生きよう(仕事がはかどる唯一の道だ)
- 創造力は引き算だ
自己表現と模倣の葛藤への答え
インターネットが普及した今日、どんな作品も直ぐ元ネタが何なのか分かるようになりました。
その中で、オリジナリティといわゆるパクりと言われる違いは?
何を作っても、ああ、これ、あれじゃん…と自分に落胆し、自分の個性やオリジナルを追求しようとしては挫折を感じて悶々とする人は少なくないと思います。
そんな人に対して、著者はとある小説家の言葉を引用してはっきりと答えます。
”オリジナル”なんてないんだ
多かれ少なかれ、何かの作品には必ず”元ネタ”というものがあることを作者は教えてくれます。
オリジナルにするヒントも本書で紹介されています!
作品創りへの恐怖の克服法
上手くなってから作品を作ろう。
上手くなったら発表しよう。
そう考えていつまでもいつまでも練習や準備段階のままで作品創りを先送りにする方は結構いるんじゃないかなと思います。
それは”怖い”から。
でもそれは自然なことで誰でもそうだと本書では解説してくれています。
では、それをどう乗り越えればいいのか?
簡単に言えば、「できるまでは。できるフリをしろ」ってことさ。
この言葉の解釈には2通りあるそうです。
しかしどちらの解釈も自分のしたい仕事への身支度をしなくちゃという気持ちにさせてくれます。
嬉しいことに、”フリ”から”本物”になっていく方法も解説してくれます。
アイデアは「自分の好きなこと」
「知っていること」について表現しても大抵つまらないものしかできないけれど、「好きなこと」に関して表現すると面白いものができると著者は断言しています。
それにはどうやって取り組めば良いのか。
例えば、音楽なら自分の聴きたい音楽を、絵ならば自分の見たい絵を、お話なら自分が読みたいお話を創ること。
または自分の好きなアーティストたちを集めてコラボさせたらどんな作品が出来上がるのか想像しながら創ってみる。
好きなアーティスト作品の次回作を自分の期待する想像通りに創ってみるのもアリ。
僕たちは、ひとつの作品が好きなると、もっと欲しくなる。続きが知りたくなる。その欲求を、創作のエネルギーに変えれば良い。
強いて言えば、それは自分のしたい仕事をするのと同じことだそうです。
普段から自分の好きなことをストックしておくのは大切なんですね
まとめ
『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために”』は、職種問わず全てのクリエイターにお薦めです。
長くなってしまうので、記事では本書の3項目ほどしか紹介していませんが、どの項目も一読してもらいたいほどの良書です。
ぼーっとする時間や共有することの大切さや、クリエイターの心構え、引き算の思考などについても説いてくれています。
個人的な見解ですが、クリエイティブってネガティブに陥りやすい印象があります。
本書はそんな落ちた気分やもやもやを明快な言葉で吹っ飛ばしてくれて元気にしてくれる一冊です。また、文章は要所要所を端的な言葉でまとめあり、色んな有名人や偉人たちの言葉も引用されていてスッキリと読めるのも魅力的。
続編に作品を共有する方法や続々編に気分の浮き沈みに対応する方法などもあるので、気になった方はそちらも是非、読んでみてください。
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